地中熱利用のすすめ 気温と地下水温

気温と地下水温

地熱発電の問題点

人間が快適に暮らせる温度は17~28℃

気象庁が発表している2001年の各地の気温を簡単に表にまとめました。
エアコンを使用して快適な温度に室内を調整した場合、最高気温からの温度差は名古屋の11.3℃を最高におおむね10度前後以下に収まっています。
反面、寒いときに大気を利用したヒートポンプにより室内温度の調整をした場合は、地域により大きくばらつきがあるのですが、寒冷な気候のを持つ地域では、20度を越える温度差があり、ヒートポンプの動作原理から考えるとエネルギー消費効率は思ったほどよくないかもしれません。
実際に東北や、北海道など寒冷な気候を持つ地域では、空気熱源によるヒートポンプを使った暖房が敬遠されている事実がこの表から見ると理解できます。

2001年
1月~12月
気温(℃) 快適温度との温度差(℃)
平均 最高 最低 平均 最高 最低
札幌 8.3 29.3 -15.0 8.7 1.3 32.0
仙台 12.2 35.6 -7.3 4.8 7.6 24.3
東京 16.5 38.1 -2.4 0.5 10.1 19.4
名古屋 16.0 39.3 -2.8 1 11.3 19.8
大阪 17.1 38.4 -1.3 0 10.4 18.3
広島 16.3 37.9 -3.9 0.7 9.9 20.9
高松 16.5 37.7 -2.1 0.5 9.7 19.1
松山 16.6 35.9 -2.5 0.4 7.9 19.5
福岡 17.1 36.5 -2.2 0 8.5 19.2
那覇 23.4 35.6 10.1 0 7.6 6.9

ところで、井戸の水は、「夏冷たくて冬温い」と言われるように、井戸の水が年間を通じてほぼ一定であることはよく知られています。
真夏の気温が35℃を越えるようなときでも、冬場の凍えるような氷点下のときでも地下水の温度は、地下10メートルより深いところでは年間を通じてほぼ一定だと言われています。

はたして、実態はどうなんでしょうか?
産業技術総合研究所の大谷具幸氏の濃尾平野での研究例や、地質調査所月報, Vol50(1999年)に記載されている内田洋平氏,佐倉保夫氏の「濃尾平野における地下温度プロファイル」によると同じ地域であっても地下水流の流れによってかなりバラツキがあるようですが、この地区では、おおむね14~20℃の範囲で分布していて、恒温層深度と呼ばれ年間を通じて温度が一定となる深度は、10~26メートル間に存在し平均は14メートル前後であったと報告されています。

ここで、この濃尾平野の地下水温度の範囲を見てお気づきの方もいらっしゃると思いますが、この地下水温度の範囲は、人間が快適に暮らすための気温に比較的近い温度だと言うことがわかります。

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