杭造成全自動運転
地盤改良工事において全自動化や情報化を進めることで、オペレーターの技量差が工事品質へ及ぼす影響を低減し、信頼性の高い施工を行うことができます。
Y-LINKではオペレーターは施工機を所定の位置にセットし、事前に設定・保存していた施工パターンを選択し、Y-LINKを起動させるだけで計画どおりの改良体を全自動で造成することができます。階層別に添加量・昇降速度の設定も可能となり、施工サイクルタイムを短縮し、均一性の高い杭造成を行います。
Y-LINKシステムの自動制御
- 貫入撹拌時に撹拌装置の昇降速度と回転トルクを地盤負荷に応じて修正する。
- 貫入速度の変化に応じてセメントスラリー吐出量を制御する。
- 引抜撹拌時に羽根切り回数が設定より不足すると予測した場合は昇降速度を落として所定の設定した羽根切り回数を確保する。
材料ロスを削減「自動流量制御」
コンピューター管理制御で設定混入量と昇降速度に応じて最適なセメントミル
ク量を送るようポンプを自動制御します。
そのため、これまで一割近く発生していたセメントミルクのロス量は、自動化される事で大幅に削減されます。
無駄をなくし、均一性の高い杭造成を実現しました。
撹拌効率が向上「トルク自動変速制御」
小型油圧駆動装置では、改良体造成中に撹拌翼が固い地盤に到達した場合、負
荷がかかり撹拌翼の回転数が下がることがありました。
そのような場合、従来はそのたびにオペレーターがトルクつまみを調整して手動でトルクをあげるなどの運転が必要でした。
Y-LINKでは、改良体造成中に地盤が固いところに到達した場合、自動でトルクをあげます。負荷に応じて、トルクを自動制御するので撹拌効率が飛躍的に向上し、施工サイクルタイムを短縮することができます。
改良体の品質向上「羽根切り回数制御」
高品質の改良体を作るためには、土とセメントミルクを均一に撹拌することが必要です。従来の施工では、オペレーターが経験的な技能により引き抜き速度や羽根切り回数を調整していました。
Y-LINKでは、十分に撹拌が出来なかった箇所は、引き抜き速度を自動で調整し、所定の羽根切り回数を確保します。
遠隔監視
施工現場の見える化「遠隔監視」
Y-LINKにつながった遠隔監視専用端末で事務所、離れた現場に居ながら施工機の施工状況、プラントの運転状況、杭打設結果などをリアルタイムで確認することができます。
データ転送
施工データの信頼性を向上させる「データ転送」
施工が完了すると、「施工管理装置」にデータがバックアップされ、さらに設定した複数のメールアドレスにその施工データを送ることができます。
そのため、USBメモリなどの記憶媒体の破損や紛失などによる施工データ紛失の心配もなくなり、データの信頼性も向上しました。受信した施工データを画面上でタイムリーに確認する事もできます。
データ転送機能
施工機の施工管理装置から事務所などのパソコンのアドレスへ施工データを転送する機能です。
同時に複数のアドレスに転送できます。
- ビックデータ収集のための基礎機能です。
- 従来どおりUSBメモリでのデータ移行も可能です。
データ保存機能
施工データはUSBメモリなどの記憶媒体を介せず、施工管理装置の大容量記憶メモリへ一次データとして直接保存されます。施工管理装置内へ保存された過去のデータも施工管理装置モニターで確認できます。
リモートサポート
迅速なサポート、安心したサービスを提供「リモートサポート」
トラブル時にネットワークを介し、迅速なサポートに対応します。
リモートサポートにより最新のソフトで利用いただけるようソフトのバージョンアップも行います。