「御殿山庭園池」浄化実証試験

浄化実証試験概要

目的
富栄養化が進み水温上昇時期に栄養塩類(窒素、りん)を吸収して植物プランクトンや藻類が増殖し、景観を損ねています。既設の砂ろ過等では植物プランクトンや藻類は捕捉出来ないことから、直接浄化方法として噴流式水質浄化オゾン処理により、水質の保全を進めました。
浄化水域環境

水面積
約1000m²
水深
平均0.7m
貯水量
約 700m³
状況
春から夏期の汚濁
藻類の付着や植物プランクトンによる
改善テーマ
薬剤等を使用しないで、生物(魚類など)に影響しない浄化処理方法、 汚濁対策、透視度の向上
現行処理
砂ろ過処理
  • 現状浄化設備では春から夏の間で汚濁は解消できず、維持費管理費も掛かる状況である。
結果
平成19年5月31日に装置を設置の上、運転を開始した。 処理開始より約3週間程度でほぼ全域の透視度が向上し、約40日経過時においては水底が目視できる状況になった。 水中の浮遊物質がオゾン酸化により減少し、透明度が向上することで、景観の改善が顕著であった。 よって当初予定期間の2ヶ月間を繰り上げて試験を終了した。
水質分析結果
目視による水景観の変化並びに保全は修景池にとって重要なことではあるが、現象として水質汚濁が進行している場合、 多くは汚濁物質濃度や栄養塩類濃度が高くなっています。 そのこともあり、今回目視評価以外に計量証明機関による水質分析を同時に行いました。 その結果として、以下にありますように大変良好な変化が見られ、水質としても湖沼環境基準以下の数値になりました。

噴流式水質浄化処理 実証試験 水質データ

単位:㎎/L

計量の対象 5月31日 7月20日
pH 水素イオン濃度 水質汚濁のバロメーター / 6.5~8.6範囲が良好 7.9 8.0
CODMn 化学的酸素要求量 水中の酸素消費物質の量 / 汚濁指標として捉える 5.6 2.3
SS 浮遊物質 水中で浮遊する物質 100μ以下の固形物 7.1 3.9
全窒素 T-N 富栄養化の指標  藻類等の繁殖に関係する 3.4 0.9
全リン T-P 富栄養化の指標  藻類等の繁殖に関係する 0.1 0.0
  1. COD,SSは、オゾン酸化処理により低減化します。
  2. T-Nは、オゾン酸化と高濃度酸素により硝化反応が進み、脱窒反応で減少します。
  3. T-Pは、水中の無機物(鉄、カルシウム、マグネシウムなど)反応して固定化されます。
  4. pHは、光合成生物の減少により安定化します。
  5. 池水の臭気などもオゾン酸化により脱臭されます。
  6. 水中の配管や縁石などに付着する藻類が減少する。
  7. その他

前年夏期の水質状態(2006/09/11)

前年夏期の水質
植物プランクトンの増殖があり、 透明度は20cm程度。
この状況が問題点になっている。
砂ろ過、紫外線処理 により浄化を行っている。
水底や配管は目視できない
水底や配管は目視できない

試験開始(2007/05/31)

オゾン発生器収納庫
JTC-12000WS
溶解装置水中ポンプ式
噴流式水質浄化実証試験開始時状態。
通常、処理開始より10日程度は有機物分解が進み、汚濁が増すことがある。
水温が上昇すると共に植物性プランクトン等が増殖する。
池底層は目視できない状態、滝の運転停止中
表層の鯉は目視可能。

処理開始後4日経過(2007/06/04)

実験開始4日間経過。処理水吐出先は徐々に。
実験開始4日間経過。
実験開始4日間経過。
滝の方より泡が発生し、表層を漂うオゾン酸化分解により表層に粘性のある泡が残る。
実験開始4日間経過。
有機物等のオゾン酸化分解により表層に白く汚れが見られる。透視度は低下 10cm程度である。

処理開始後21日経過(2007/06/21)

実験開始3週間経過。
実験開始3週間経過。
実験開始3週間経過。
実験開始3週間経過。

処理開始後40日経過(2007/07/09)

実験開始約6週間経過。
池の底層が完全に目視できる。
濁りもなく、透視度も1.0m 以上ある。
池底層のグレーティングが確認できる。
池全体が透明感のある状況になっている。
滝下の状況底層まで目視できる。
止水部分も照明器具などが目視できる。
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