一般的な掘削ビット位置の計測には以下のような方法が利用されています。

電磁波を用いた方法
先端ビットのセンサで計測したデータを電磁波で伝送しセンサデータと電磁波の強度から位置を求める。
ジャイロを用いた方法
ボーリングロッド内にジャイロを挿入してジャイロの軌跡から位置を求める。

電磁波を用いた方法では地上に障害物がある場合や深度が深い場合は電磁波を受信することが難しくなり計測できなくなります。
ジャイロを用いた方法では方向修正に必要な回転角を計測することが難しく、計測に要する時間も掘削距離に比例して長くなります。

ワイビーエムでは新しい計測方法と伝送方法を用いた位置計測システムを開発しました。
新しい計測方法では、掘削ビットに内蔵したセンサで先端ビットの姿勢(回転角,傾斜角,方位角)を直接計測して、計測データはボーリングロッドを伝送媒体として弾性波で地上に伝達し、掘削距離と先端ビットのデータから位置を求めて3次元表示するシステムです。
地上に障害物がある場合や深度が深い場合でも計測することができます。

一般社団法人日本非開削技術協会主催、第26回非開削技術研究発表会にて論文を発表
論文
非開削工法用掘削ビット位置計測システムの開発
執筆
(株)ワイビーエム 財部 繁久、九州大学大学院工学研究院 水永 秀樹、田中 俊昭

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